レポート

セントレアそばの海で漁をする

2020.12.08
 常滑の海ならどこからでもセントレアを望むことはできるだろうが、その中でも特にセントレアが目の前に広がるエリアが常滑漁業協同組合の管理しているエリアとなる。そんな常滑漁協の漁師さん達が普段行っている漁のひとつに「角立て漁」がある。海の中に仕掛けた網を使った漁で、魚が自然と袋網に迷い込まれるような形状をしており、しばらく放置した後袋網を引き上げると、その中に沢山の魚が入っている、といった漁だ。



― 常滑漁協で気軽に漁師体験
 
 常滑漁協で行われる角立て漁の一番の見所である袋網を船上に引き上げる瞬間を、決して漁師でないと体験できない迫力の現場を体感したあと、先ほどまで海にいた新鮮な魚の捌き方と、美味しい「しげちゃんの干物」のつくり手でもある久田組合長から干物の作り方を学ぶ。そんな常滑漁協の海と漁師の魅力を、存分に体験できるプログラムが開催されました。

 
― 漁の体験
 
 漁の体験というと「乗り物酔いに弱いから迷惑になるかも」「服装とかそろえるのが大変そう」などと構えがちだが、まったく気にしなくて参加できる気軽さがあるのが本プログラムの特徴でもある。漁港に集合したら、船頭とゲスト3人までという小舟に乗船。もちろん救命胴衣は大人も子供も着用が義務となるものの、レンタルがあるので準備の必要なし。あとは、船におしりをつけて座れる服装であれば、中腰で疲れることもないので安心。船の縁に手をかけると、漁師船と近づいた際に手が挟まれると非常に危険なので、絶対につかむことはできない。そうなると、とにかく船で座れることが大切となる。
 更に気軽である理由のひとつに、漁の場所が出港してわずか数分で到着ということがある。もちろん内湾である三河湾であることもあって、ほとんど波もないが多い。近いながらも、本格的な角立ての網を使った漁が学べるのは貴重な機会となるだろう。
 気軽とは言うものの、さすがに素人がいきなり手を出すのには危険がある。ただ袋網を船上に引き上げ、あがった魚を分別するだけなら危険なことはないと考えがちだが、実はそうではない。例えば海から袋網をあげる際に絡まって怪我をする危険性はあるし、何よりも釣った魚の中には背びれ等に毒を持つ魚もいる。そういうわけで、ゲストは船に乗る前に注意すべき魚の確認をしたりなどの指導を受けてから、漁の見学に出発する。



― 捌き体験
 
 海での迫力をそのままに、船から軽トラに詰め込まれて調理場まで運ぶ。移動中のわずかな間でも、豪快に飛び跳ねる魚が軽トラの荷台から飛び降りないように蓋をしなければいけないほど鮮度抜群な状態で運ばれた魚は、調理場について早速絞められ、そして捌かれていく。常滑漁協には漁業士もおり、子供達やその親に捌き方を教える機会もあるとのことで、なんでも質問することが可能だ。さらに、常滑漁協の漁師の知り合いである、常滑市役所すぐそばにお店を構える「初寿司」の大将も応援に駆けつけ、とにかく次々と大漁の魚が捌かれていった。
 子供達にとっては新鮮な魚がいつも食べている切り身になって行く様子を興味深く眺め、そして中には捌くことにチャレンジしている子も現れた。それだけでなく、魚釣りが好きなお父さんや、あまり魚を捌いたことがないお母さんもまた、少人数だからこそ細かいことを何でも漁師に相談することができていた。



― 常滑の漁師になる夢
 
 訪れていた子供達からは「次はいつやるの?」という質問が出ていた。今回は新型コロナウイルスの影響を鑑み、残念ながらその場で食べることはできなかった。その分袋網に掛かった大漁の魚をお土産にでき、記憶に残る思い出となった。さらに、お土産で貴重な「しげちゃんの干物」も付き、常滑の海の魅力を十分に体験できるプログラムだった。漁師の皆さんも「少しでも漁師のことを知ってもらって、興味をもってもらえれば」と前向きで、常滑の海の男の魅力を感じられる貴重な機会となっていた。

詳 細

常滑漁業協同組合

住所 愛知県常滑市保示3-5
TEL 0569-35-2159
WEB https://www.facebook.com/nagoya.opc/


ツアー詳細
  • 【常滑風土:定置網漁と干物作り体験モニターツアー/常滑漁業協同組合】

    漁師の仕事を間近で体験できる、貴重な体験ツアーです。
    セントレアが見える常滑の海でも行われている漁のひとつ「定置網漁」。港から10分足らずで到着する漁場で、仕掛けてある網を引き上げると様々な魚があがります。今回は、そんな漁師達の姿を間近で見ながら飛び跳ねる魚を船上で目にすることができます。漁師の技と海の豊かさを目にしながら、あがったばかりの魚に触れるのはもちろん、漁師に「この魚の名前は?」など直接質問も可能です。
    そして港へ戻り、常滑漁業協同組合の調理室にて、あがった魚の締め方・さばき方や「干物作り」をはじめとした魚を美味しく食べるための方法などを漁業士の方に教えていただきます。
    ご参加いただいた皆様には、なんとなく敬遠していた「頭付きの魚」をすすんで購入いただくきっかけとなればと嬉しいです。
    さて、当日はどんな魚があがるのか?分からないのが、定置網漁の醍醐味。大物があがることを期待しながらのご参加、ぜひお待ちしております。もちろん、引き上げた魚はお持ち帰りも可能です。
    • 日時
    • 10月17日(土)
      Aグループ / 8:00~10:00・Bグループ / 9:00~11:00・Cグループ / 10:00~12:00
    • 持ち物
    • カッパ、長靴、着替え、クーラーボックス、出刃包丁
      ※当日は濡れても良い服装でお越しください。なお、出刃包丁についてはこちらで貸し出しもさせていただきます
    • 集合場所
    • 集合・乗船:「樽水港」常滑市塩田町1丁目付近
      干物作り体験:「常滑漁業協同組合」常滑市保示町3丁目5
      参加費用:1グループ15,000円(税込)※船に乗船できるのは限定人数
    Copyright 2020 とこなめ農泊観光推進協議会

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